臨床工学科
臨床工学科のご紹介
臨床工学科では、7名の臨床工学技士が「血液浄化療法業務」「医療機器管理業務」「人工呼吸器管理業務」を通じて、日々努力しています。
医療機器は日々進歩しており、情報収集するため院内・及び院外の勉強会・学会に積極的に参加しています。
又、院内の各種医療チーム(医療安全チーム・感染対策チーム・栄養サポートチーム)にも参加し、院内スタッフと共にチーム医療を実践していきます。
スタッフ構成
6名
所有資格
透析技術認定士 2名
呼吸療法認定士 2名
認定医療機器管理臨床工学技士 1名
認定血液浄化臨床工学技士 1名
認定臨床実習指導者 1名
医療機器情報コミュニケーター 1名
業務内容
臨床工学技士は人工透析や血液浄化装置、人工呼吸器といった生命維持装置の管理や操作を行うことによって医師をサポートします。
又、患者の命を左右するとても重要な医療機器を操作します。そのため操作するときには慎重かつ正確さが求められます。
さらに機器にトラブルが発生しないように適切な管理をすることも求められます。
最新の医療機器は特殊な構造で複雑なものもあります。
そのため新しい機器が導入された場合には、使いこなすための知識や技術が必要になります。
時には、機器の操作の仕方を医師や看護婦に説明しなければならないこともあります。臨床工学技士は医療機器のプロでなければなりません。
血液浄化療法業務
当院では月曜日~土曜日2クールの透析を行っています。
患者さんの状態によって透析液・ダイアライザーの選定にも関わっています。
又、CART(腹水ろ過濃縮再静注法)にも関わっており、プライミングから腹水の処理を行っています。
呼吸器管理業務
人工呼吸器は、呼吸機能の低下または停止した患者に対し人工的に呼吸を行うことで換気やガス交換の改善を目的として呼吸補助または代行を行う生命維持管理装置です。患者の生命に直結する装置であり、その使用に関して十分な安全性を確保すべく、日々の保守・点検を行っています。
透析室
当院は、広島市西区で唯一のリハビリ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)と透析を併せ持つ施設であり、骨折や脳梗塞後リハビリ目的の患者さんを、積極的に受け入れています。 また、患者さんそれぞれに合わせた個人処方透析や、神経疾患、皮膚疾患、肝疾患などのアフェレシスも行っています。
※アフェレシスとは?
体外循環によって血液中から血漿成分、細胞成分を分離する、さらには分離した血漿成分から病気の原因となる液性因子を分離することを指します(一般社団法人日本アフェレシス学会より引用)
特色
・骨折や脳梗塞後のリハビリ目的での透析
・医療療養型病棟での長期入院透析
・腹水や胸水に対する腹水濾過濃縮再静注法(CART)
・潰瘍性大腸炎や関節リウマチに対する白血球除去療法(L-CAP)
・家族性高コレステロールに対するLDL吸着
・天疱瘡に対する血症交換療法(PE・DFPP)
・敗血症に対するエンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)
・透析アミロイド症に対するβ2ミクログリブリン吸着療法
チーム医療への取り組み
・医師、栄養科、薬剤科と共に透析条件の作成
・臨床検査科と共にシャントエコーの実施